トリコモナス原虫

一般に女性に強い症状が出ます。症状が出ない場合でも、治療をしないと他の人に感染させることがあります。

病原体 膣トリコモナス原虫
潜伏期 1〜3週間
検査 分泌物を顕微鏡で検査する。必要に応じて培養検査や遺伝子学的検査を行う。
治療 抗トリコモナス剤の内服薬や膣ちつ錠で治療。特に妊娠中の治療は、必ず医師の指示を守ること。
感染経路 性行為感染
免疫 免疫はできず何度でも感染する。

トリコモナス症の病原体と感染経路

トリコモナス膣炎は、膣トリコモナス原虫という寄生虫により引き起こされる病気です。

トリコモナス原虫とは、べん毛が生えた0.1mmほどの原虫で膣や膀胱の中を泳ぎまわります。

性行為により性器に感染し感染が拡大するのが一番多い感染経路ですが、性行為以外では浴場、プール、トイレの便座などから感染することもあるので注意しましょう!

トリコモナスの症状

女性の症状

強い悪臭がする白色から黄色の泡状のおりものが大量に出てきます。陰部がかゆくなったり痛くなったりします。時にセックスの時や排尿時に痛みが生じます。しかし、症状がないこともあります。

女性の場合は、感染の有無はおりものの異常の有無でわかります。

症状は女性の場合、感染してから4日から1ヶ月が過ぎた頃からおりものが増えたり、外陰部が痒くなったりします。

褐色で泡立ち、悪臭のあるおりものが特徴で、外陰部に刺激感や灼熱感を伴うこともあります。

男性の症状

症状がないことが多く、あっても排尿時の痛みや頻尿ぐらいです。前立腺せん炎を起こすこともあります。

男性の症状では、尿道から膿のようなものが出たり、排尿痛、性器のかゆみや違和感を感じる人もいますが男性の場合は症状が出ないこともあります。

妊婦

妊娠中に感染すると、早産になることがあります。

トリコモナス症の検査

トリコモナス症の検査は、顕微鏡で病原原虫を観察することにより診断します。

女性は、膣から綿棒で粘膜を採り、スライドグラス上に塗布しギムザ染色の後に検鏡します。

男性の場合は尿沈渣や前立腺分泌物中に運動する虫体が検出されます。

男性用STD4種+のど2種(内部展開図) 女性用STD4種(内部展開図)

トリコモナスの治療と予防

治療には通常メトロニダゾールを用い、内服に加えて膣剤を併用する場合もあります。

治療には内服薬を使うが症状が消えても完全に原虫が死滅するまで続けなければなりません。

治療後に再検査を受けて原虫の消失を確認すると良いでしょう。

日本では女性の5~10%、男性の1~2%が感染しているといわれていますので一度検査をされてみてはいかがでしょうか?

トリコモナス症の予防に関しては、コンドームの使用によりトリコモナス症の蔓延を阻止できると考えられています。