
目次
カリウムのプロフィール
- 推定必要量 ・・・無し
- 推奨量 ・・・無し
- 目安量 ・・・ 男性:2000mg 女性:1600mg
- 上限量 ・・・無し
作用
- 体内の余分なナトリウムを排泄します。
- 心機能を正常に保ちます。
- 筋肉の収縮を助けます。
欠乏時の症状
- 高血圧になります。
- 不整脈や心不全など心臓病のリスクが高まります。
- 筋力が落ち疲労が溜まりやすくなります。
過剰摂取
正常にカリウムが尿中に排泄されなくなった成人が1日に約18gのカリウムを摂取すると急激な高カリウム血症が起こり感覚異常、脱力感、弛緩性麻痺が起こり、心停止する可能性があります。
注意
カリウムは、ナトリウムを摂取し過ぎると排泄される性質があります。
カリウムを摂取する時は、ナトリウムの摂取を控える必要があります。
多量のナトリウムが原因で、体内のカリウムが減少するのは排泄の仕組みに関係があります。
塩分を中心とするナトリウムを多く摂取するとカリウムの排泄が増加します。
カリウムを多く摂取することで、ナトリウムの排出は減りません。
カリウムが減少すると、排泄を抑えるため細胞内のカリウムはナトリウムと交換されてしまいます。
カリウムと高血圧の関係
カリウムには、高血圧の原因となるナトリウムの排泄を促す働きがあります。
その為、体内でカリウムが不足すると細胞内にナトリウムイオンが増加して血圧が上昇します。
カリウムの効果
カリウムは、ナトリウムとの関係性が深いミネラルです。
高血圧はナトリウムの過剰摂取が原因とされますがカリウムが不足すると高血圧は更に悪化します。
体内の細胞内にはカリウムが、細胞外にはナトリウムが存在してバランスを保っています。
細胞内にナトリウムが増加すると細胞内のナトリウムと細胞外のカリウムが交換されます。
この時カリウムが不足していると、ナトリウムの排泄が上手くいかず血圧が上昇します。
このような状況が心臓の筋肉で起こると不整脈や心不全になります。
カリウムが不足した時の症状
- 血圧が高い・・・カリウムが不足すると血圧の上昇につながります。
- 手足のしびれ・・・カリウムが欠乏すると筋肉でナトリウムが過剰反応します。
- 脱力感・・・不足によりナトリウムが細胞内で過剰になると筋肉収縮に異常が出て疲労を感じやすくなります。
- 心疾患・・・不足により細胞内のナトリウムが増加すると心筋の働きに異常が起きます。
- 食欲不振・・・カリウム不足があると食欲が減衰します。
カリウムの1日の目安量2000mgを摂取するのに必要な食物の量
きゅうり:1000g(10本) とうもろこし:690g(7本) 乾燥バナナ:154g
するめ:182g 煮干:167g いちご:299g