几帳面で神経質な人に多い
消化管と脳は密接な関係にあり、自律神経に影響を与えます。
自律神経に問題がある人もこの症状が出やすいとされます。
また、心理的社会的ストレスを多く感じる状態にある人は自律神経が乱れやすいので、ストレスによる刺激が腸へ影響を与えやすいとされています。
性格で分類すると、几帳面で神経質な方は気をつけたほうが良いでしょう。
精神的なストレスの要因は様々ありますが代表的なものとして下記の3つの要因があげられます。
・仕事や学業などで時間に余裕が無い、又は育児や習い事など
・環境の変化が起こり適応することがストレスになる転職、転勤、異動、出張、旅行、入学、進級、引越、結婚、離婚、親族との死別
・対人関係がストレスになる
職場、学校、親族、近所などの人間関係が負担になる場合、現代人の生活環境は時間に追われたり、人間関係に悩まされ緊張感や不安感の中で様々なストレスにさらされています。
一方でそのストレスの発散や感情を出すことは抑制されています。
ストレスが溜まっても、発散する方法を持っている人は症状は出ませんが発散できずに抱え込んでしまう人はストレスが重なっていきます。
ストレスに敏感な胃腸を刺激して過敏性腸症候群の症状が出やすくなり、繰り返すという悪循環が始まります。
真面目で溜め込んでしまうタイプの人はストレスを感じずに体に症状となって反応してしまうケースもあるようです。
精神的なストレスに影響を受けることを自分の責任と感じる人もいます。
胃腸がストレスの影響を受けることは誰にでも起こり得ることですが、他の人より敏感なだけで体質の一つとしてとらえ対策を講じることが大切です。

長引いたり再発を繰り返すこともある
学生時代に症状が起こり、社会人になっても症状が続き常に便通が気になり、仕事や生活に支障が出るケースが多いとされます。
このような長引く原因として考えられるのが、症状が身体的なものではなく心理的要因が大きく関わっていることが考えられます。
メンタルの自己管理が難しいことに加え、胃腸が敏感になり少々の刺激でも反応をするために症状を繰り返してしまうと考えられています。
このような悪循環を繰り返して長引いてしまうという例も多いようです。
軽くなったり、再発を繰り返す場合
下痢などの症状で苦しんだが、熱中するものが見つかって症状が治まるケースもあるようです。
反対に、一時的に症状は治まったが、仕事が忙しくなったり、異動や転勤がきっかけで症状が再発するケースもしばしばあるようです。
また、お腹の症状が病気ではなく、環境の変化やストレスが原因であるとわかると自分なりのストレス・コントロール法を見つけて治まるケースもあるようです。
以上のように、長引く人もいれば、再発をする人もいたり、症状が自然に治まる人や、症状と付き合っていく方法を見つける人など様々です。