乳不耐症

皆さんは乳不耐症という言葉を聞いた事がありますでしょうか。

乳不耐症とは、体内に於ける乳糖分解酵素が不足している事で乳製品を消化する事ができない、という状態です。

周りの人でも牛乳を飲むとお腹を壊すから飲めない・・・なんて人は結構いるかと思います。牛乳を初めあらゆる乳製品で発症し、程度は個人差がありますが、お腹に不快な膨張感が出たり、下痢、吐き気を感じる事もあります。

症状が重い人の場合、乳製品を摂取することで体内に栄養が吸収される前に下痢として体外に栄養が排出されてしまうので、栄養失調にまで発展する事もあるので、あまり軽視は出来ない症状と言えます。

もしかして自分も乳不耐症では、と疑う人もいるかと思います。

心配であれば医師の検診を受ける事がまず第一ではありますが、乳製品を摂取した後にお腹を壊す事が多い人、もしくは下痢気味、腹部の膨張感が現れる、という場合は原因は3つ考えられます。

世界的に見ても7割以上の人が乳不耐症ですが、意外と症状の名前は知らなかった、という人は多いと察します。

冷たい牛乳で一気に胃腸が冷えお腹に刺激を与えてしまった場合

             

これは病気ではありません。

同様にカキ氷やアイスクリームを食べると冷たさで頭が痛くなる人がいるように体の「反応」です。

この場合は牛乳だけではなく冷たい水やジュースでも同じ症状がでるはずです。

対応策としては、飲み物を飲む場合は温めてから飲む事でしょう。

実は乳製品以外のアレルギーがある場合

あまりにもひどいアレルギーであれば、病院にかかって対処をしている人がほとんどかと思いますが、症状が出ても日常生活に支障がない程度の軽いアレルギーの場合も、乳不耐症と似たような症状が出る事もあります。

原因がわかれば対策ができるので、この場合は医師の検診を受けた方が良いかもしれません。

乳不耐症である場合

大人でもこのように体調に悪影響があるのですが、子供の場合はもっと深刻です。

下痢で体や体の成長に必要な栄養分がきちんと摂取できていない状態、いわば栄養不足の状態に陥ってしまうと、体重が増えなかったり、免疫力が落ちてかぜをひきやすくなったりしてしまいます。

子供が牛乳を飲むとお腹が痛くなるから飲まない、と言った時に、好き嫌いで牛乳を飲みたくないから嘘をついているな、という判断をされる親御さんは少なくないそうなのですが、子供にそう言われた時は、疑うよりも先に便通や体調がどうなっているのか観察したほうが良いでしょう。

素人判断で断定してしまうと他に原因または重大な病気に罹ってしまっていても見過ごしてしまいますので、一度医師の診察を受けてみる事をお勧めします。

またスーパーや薬局などで、カルシウムの錠剤も手軽に購入できますし、牛乳など乳製品に入れると乳不耐症の症状が出なくなる薬なども処方箋不要で購入できますのでそちらも試してみる価値はありそうですね。

乳糖とは、ラクトースとも呼ばれる糖の一種で、グルコースとガラクトースが結合した二糖類に分類されています。

牛乳や人乳問わず哺乳類の乳汁に含まれて、母乳には約7%、牛乳には約5%含まれます。

乳児期は乳糖分解酵素ラクターゼによって乳糖の消化が行われますが、ラクターゼ活性は成長するに従って低下するため、成人では乳糖が分解できず乳糖不耐症を引き起こす人が増える原因となります。

また、整腸作用があるなどといわれており食品に使用する際は、還元乳糖を多量摂取すると緩下作用(腹がゆるくなる)があるため、整腸作用がある食物繊維(還元難消化性デキストリン)を併用することがあります。

また、乳糖不耐症の人は摂りすぎると下痢を起こします。

乳糖不耐症とは

牛乳を飲むとお腹がごろごろするという方がいますが、お腹が張る、ひきつるように痛む、気分が悪くなる、下痢ぎみになるなどの症状が出る方もいます。

乳児以外で出るこれらの症状は、乳糖不耐症といって、牛乳アレルギーがあるわけでありません。

小腸内で乳糖分解酵素が十分に作られないために、牛乳や乳製品に多く含まれる乳糖を消化することができないことが原因です。

乳糖は消化されるとブドウ糖とガラクトースという2つの分子になりますが、このガラクトースが中枢神経系の完成に必要です。

そのため母乳や粉ミルクには、乳糖がしっかり含まれおり乳児期までは、小腸の粘膜でラクターゼが作られるため母乳を飲んでも平気とされます。

しかし、乳糖不耐症の素因のある人では離乳とともにこの酵素が少なくなっていくのです。

世界全体でも、乳糖不耐症の素因のある方は約8割に及びますので乳糖不耐症は病気 ではなくて成長に伴う自然現象であるとする意見もあります。

ただし、母乳ではなく 粉ミルクや牛乳を摂るようになって間もなく出る子供では、牛乳アレルギーも疑っておく必要が あります。

牛乳アレルギーは牛乳に含まれるたんぱく質が合わないもので、乳糖不耐症とは別の疾患です。

牛乳や乳製品をやめれば乳糖不耐症の症状は消えます。成人の乳糖不耐症は大して 危険ではありません。

乳糖不耐症を予防するには

成人期に乳糖不耐症であるか、あるいはラクターゼ活性持続であるかは、体がラクターゼを合成できるかどうかが重要になります。

しかし、食事から乳製品を取り除くと、通常、乳糖不耐症の症状は改善されます。

発酵あるいは加工処理した乳製品(ヨーグルトや固形チーズなど)は、相対的に含有乳糖量が少なく、また、発酵製品はラクターゼを合成する乳酸菌の一種ラクトバチルス・アシドフィルスを含んでいることもあります。

そのため、このような乳製品は、他の乳製品と比べて乳糖不耐症の人に、不快な症状を引き起こすことが少ないとされます。

乳糖不耐症の人が乳製品を摂取しない場合には、カルシウムの豊富な食物やビタミンDを食事に補って、健康的な骨量を維持するようにしていかなくてはなりません。

乳糖不耐症は、アレルギーではなく、免疫系は関与していませんので乳製品を完全に避けなければならないわけではありません。