子供が便秘で苦しむ様子

お子様の便が出ない様子を見ると親として心配になりますね。

ただ、一般的には排便が年長児では2日以上、乳幼児では3日以上無い場合や毎日排便があってもウサギの便のようなコロコロした便や細い便しか出ない場合を便秘といい注意が必要な状況と言えます。

乳幼児で3日以上とされているのは、この年齢の小児は消化の良い食事をとっているため3日に一度の排便回数までは正常と考えるのが普通です。

便秘の中には母親の憶測による便秘が含まれていることが殆どのようです。

特に母乳栄養児では、母乳がほとんど消化吸収され便が少量しか出ない為、便秘と考えてしまう事が多く食事の量が少ない時や、頻繁に嘔吐をしている時も便の回数と量は減ることになるでしょう。

子供の便秘の種類

便がでなければ便秘ということになりますが、便が出ない原因により大きく分けて3種類に分類されます。

常習便秘

これは、慢性の便秘を指し、狭義では、過度の運動不足、排便訓練の未熟、下剤の常習、浣腸の乱用などが原因として考えられるとされてます。

小児では通常後者を指すことが多いとされ閉弁刺激の欠如が原因と推測されています。

神経性便秘

排便刺激が低下している場合と亢進している場合があり前者は長期療養児などにみられ、排便に関する無関心が便秘の原因となっているとされます。

後者の排便刺激の亢進による便秘では肛門裂創、痔核の時にみられることが多いので覚えておくと良いでしょう。

また、肛門の痛みが激しいために過度な防衛反応として便秘になつことも多く成人に見られる心因性の便秘は小児では稀のようです。

弛緩性便秘

大腸の機能低下により起こるとされ特定の疾患が原因である場合はクレチン病、ダウン症候群、ヒルシュスプルング病、薬物の副作用による便秘もあるようです。

便秘の種類についての詳しい解説はコチラ

子供の便秘対策

排便訓練、生活習慣の改善、食事療法が基本となることを心に留めておきましょう。

生活習慣の改善では、生活のリズム作り、適度な運動、十分な睡眠が大切とされ特に、排便訓練は2歳を過ぎた時から根気よく続けると良いでしょう。

毎日決まった時間に排便をすることが大切とされ起床後や朝食後に起こる便意が起きやすい時間に行うのが良いようです。

食事は発酵食品や腸の運動を促進する食物繊維などの食事が良いとされますが、不溶性食物線維の多い食品は頑固な便秘の場合は症状を悪化させる可能性があるので注意が必要なので覚えておきましょう。

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の違いの解説はコチラ

薬物としてはグリセリン浣腸や下剤が用いられますが副作用についての知識も持って乱用は避けなければいけません。

乳児の場合は、こより浣腸と言って肛門を刺激する方法が広く使われているようです。

子供の食事と運動から考える

昨今の子供の便秘の増加は、大人にも言えることですが、日本人の食文化の発達・多様化が、大きく影響していると考えられます。

食事の多様化が進み、元々日本食に多かった食物由来の食品が食卓から消え、子供たちが大好きなやわらかく濃い味付けの料理などが増え、女性の社会進出が普通になりお母さんも働いていることから、手軽で便利な加工食品や外食の割合などが増えていることも関係があります。

やわらかい食べ物というのは、一般にタンパク質や脂肪分の多いもので、あまりよく噛まなくても食べられてしまいますし、消化もよいので大部分がすんなり吸収されます。

消化されずに残る部分がわずかですから、便のカサも増えず、溜まりやすくなることが考えられ、溜まった便は硬くなりやすく、これが出にくくなる原因となります

また、こういったものばかり食べていると、太る原因にもなるので、便のカサを増やしてくれる食物繊維を多く含む食品をよく摂ることをお勧めします。

子供はまだ噛むことが苦手だったりするので、食物繊維を良く噛むことを習慣づけるのも有効です。

食物繊維が多く含まれるのは、穀物類、豆類、きのこ類、海藻類、野菜類やイモ類などですので覚えておきましょう。

運動面から考える

適度な運動はとても大切で、子供の場合は「適度な運動」と言うより、外でいっぱい遊びましょう。

これは大人も同じなのですがまず一つには運動不足により腹筋が弱くなりがちで、その影響で腸の蠕動(ぜんどう)運動が低下して便秘になるケースもあるようです。

体を動かさないと、ご飯もおいしく食べられなくなったり、寝つきが悪くなり睡眠不足になり生活リズムが乱れやすくなります。

子供も生活習慣の乱れは便秘の原因となるので気を付けた方が良いでしょう。

また、運動はストレスの解消にも繋がるのでよく遊ばせることが必要です。

子供の肥満にもつながりやすいですから、運動不足にならないように親が気を付けましょう!

子供のトイレ意識改革から考える

子供も小学校へ通い始めると集団生活の中で自我が芽生え始め大人同様にストレスや他人に対するイメージなどで頭を悩ますことも多くなります。

例えば、トイレへ行くとひやかされるのではと過剰に意識して、トイレへ行くのが恥ずかしいと思い学校でうんちに行けないというケースも多々あるのではないでしょうか?

これは、多くの人が小学校へ通い始めた時感じたことが有るかと思います。

このような子供は、学校で便意が来ても我慢をして家に帰るまでうんちを我慢してしまうケースが多くなりがちです。

通常は、便が直腸まで運ばれると、便意をもよおしますが我慢を続けていると直腸が鈍感になってしまう可能性があり、このような状態が長く続くと我慢が原因で原因で便意が脳に伝わりにくくなってしまうのです。

人間が排便する事は自然な営みで恥ずかしい事ではないと言う意識を持つ必要です。

どうしても学校ではトイレへ行けないと言う場合は朝の排便の習慣化を目指すことが必要です。

朝は、前日消化した内容物が大腸まで降りてきている時間となり一日のうちで一番便衣をもよおしやすい時間です。

また、毎朝排便する事で、学校で我慢する必要もなく健康的で、一日を気持ち良く過ごせます。

小さい頃から生活習慣には十分配慮し、便秘にならないように恥ずかしくない事を教えてあげましょう!

子供の便秘が病気が原因の場合

食生活や運動や心理状態が良好にもかかわらず便秘が続く場合には病気が原因となっている可能性があります。

小児の便秘の原因になる病気には、直腸肛門奇形などによる体のつくりの異常、ホルモンの異常、脊髄神経の異常、腸の神経の異常、おなかの筋肉(腹筋)の異常の他、常用の薬などが原因となる場合もあります。

これらの異常の発見には専門医による診察が必要になります。

しかし、便秘の大部分は、結腸が長い、腸の動きが悪い、腸の水分の吸収が少ないなど、原因としてあげることはできても特定はできないことが多いようです。