エイズ(HIV)感染者の急増

急増する折れ線グラフ

日本国内でエイズが爆発的に蔓延しているとされます。

エイズは、人免疫不全ウィルスであるHIVに感染して数年から10数年の潜伏期間を経て発症します。

発症すると免疫機能が著しく低下して、健常者では感染しない弱い病原体、例えば日和見菌感染症などを起こします。

エイズ発病までは、HIV感染者でもエイズ患者とは呼ばれません。

現在では薬によりこの病気をある程度コントロール出来るようになりました。

蔓延しているにもかかわらず、エイズへの関心が薄れつつあります。

厚生労働省が発行した最新のエイズ患者の動向によれば

エイズウィルス感染者は増加傾向にあり、エイズウィルス感染者、エイズ患者ともに過去最高の人数に達しています。

こうした状況は、日本のエイズ対策が十分ではないことが考えられます。

日本の教育現場ではコンドームの使い方を教えることは、性行為の奨励につながると考えれれていることが原因ともされます。

約1万1,000人いる日本の感染者で公に活動をしているひとはあまりいません。

感染者が表に出られない環境が続く限りエイズの実態は見えなくなり感染が拡大する可能性が有ります。

エイズ感染者の急増には2つの原因が考えられます。

1つは性行為の活発化や若年化で、もう1つは性感染症の顕著な拡大であると考えられています。

性感染症とは、性行為を介して感染する病気を指します。

性感染症はかつては性病と呼ばれ、梅毒、淋病、軟性下疳、鼠径リンパ肉芽腫の4種類が該当しましたが、その後の病原体の研究の進歩により現在では病原体とされているもので30種類以上10種類以上の病気が明らかになってきています。

データ参照元:厚生労働省エイズ動向委員会

エイズ発生動向

男性のHIV感染者全体に占める異性間の性行為で感染した比率は22%なのに対し同性間の性行為による感染は64%に達しています。

一方で、女性のHIV感染者全体に占める異性間の性行為で感染した比率は67%なのに対し同性間の性行為による感染は0.1%となっております。

同様にエイズ患者での場合を見ると男性の感染者全体に占める異性間の性行為で感染した比率は34%なのに対し同性間の性行為による感染は40%に達しています。

女性のエイズ患者全体に占める異性間の性行為で感染した比率は60%なのに対し同性間の性行為による感染は0.7%となっております。

また、HIV感染者の男女比がおよそ6対1でエイズ患者の男女比は約9:1となっておりデータから見ると男性の同性間での性行為による感染が圧倒的に多い事が示されています。

また、直近のデータでは年齢別でみるとHIV感染者の比率は下記の表の通りになっています。

(参照:感染症法に基づくHIV感染者・エイズ患者情報(平成24年12月31日~平成25年3月31日)

平成27年 2015年 HIV感染者 エイズ患者 感染動向

 日本国籍外国籍合計
HIV感染者8981081006
エイズ患者39038428

平成26年 2014年 HIV感染者 エイズ患者 感染動6

 日本国籍外国籍合計
HIV感染者994971091
エイズ患者42233455

平成25年 2013年 HIV感染者 エイズ患者 感染動向

 日本国籍外国籍合計
HIV感染者9961101106
エイズ患者44935484

平成24年 2012年 HIV感染者 エイズ患者 感染動向

 日本国籍外国籍合計
HIV感染者920821002
エイズ患者40542447

平成23年 2011年 HIV感染者 エイズ患者 感染動向

 日本国籍外国籍合計
HIV感染者965911056
エイズ患者43538473

平成22年 2010年 HIV感染者 エイズ患者 感染動向

 日本国籍外国籍合計
HIV感染者997781075
エイズ患者43633469

エイズ動向委員会報告によるhttp://api-net.jfap.or.jp/status/index.html

データを見るとHIV感染者は20歳代、30歳代に集中しておりエイズ患者は20歳以上に幅広く分布しており特に30歳代、40歳代の多さが目立ちます。

まとめ

データから読み解くと日本国籍男性を中心に、国内での性的感染経路がメインとなっていることが考えられHIV感染・AIDS患者共に増加傾向が続いています。

特にHIV感染者では同性間性的接触による感染例の占める割合が高く幅広い年齢層で見られます。

エイズ患者は30-40代を中心に多く、最近は50代の増加も目立ってきているように見えます。

東京では1000人中3人はHIV抗体陽性となっています。

エイズの広がりを防ぐために

特に20-30代、同性愛者への対応が重要となってます。

流行の原因はやはり無防備な性行動にあるとされています。

クラミジアや淋菌感染症などのSTDの増加と10代の人口妊娠中絶の増加です。

無防備な性行動が、医学的現象として現れていると言えます。

また、男女共に1999年以降性行動の早期化が進み、パートナーの多い若者ほどコンドーム使用率が低いことも原因とされております。

同性間性行動では、コンドーム常用率は40%と若者一般より高いものの、10代での常用率が低いこと、通常の性行為と比べると感染率が高くなるため、広がっていると考えられます。

予防のための普及啓発、早期発見・早期治療に向けた対策が常に望まれている現状です。

エイズ(HIV)後天性免疫不全症候群の感染経路、症状、治療法の詳細はコチラ