
MRSAとは、抗生物質に抵抗力を持った耐性菌を指します。
病院では院内感染で広がり体力の弱くなった人が重症化するのが特徴です。
抗生物質ではこのMRSAを完全に除くことは出来ません。
MRSAは健康な人の表皮にも付着している常在菌として考えられています。
老人ホームや病院などの施設でも常在していると考えられています。
保菌者に対しては過度な不安を持つ必要はありませんが肺炎など感染症の患者では様々な感染対策が必要です。
症状の観察
熱、たん、膿尿などの症状がある時は、たん、尿、便などからMRSAが見つかります。
症状がある時は、医師の診察を受けましょう。
高齢者など体力の低い方は重症化しやすいとされます。
しかし、これら症状がMRSAが原因だとも限りません。
経管栄養チューブを使用している方は感染のリスクが高まります。
衛生面では特に注意が必要とされます。
栄養が低下すると免疫力が低下します。
食欲が低下したり、飲み込みが悪い、むくみがあるなど症状がある時は注意が必要です。
MRSA対策
こまめな手洗いと消毒が大切です。
手洗いは良く洗うことを心がけ、消毒液を使っても良いでしょう。
タオルも頻繁に交換をしましょう。
手の消毒は市販のすり込み式消毒液を使っても良いでしょう。
病状に応じてマスクや使い捨て手袋なども用意すると良いでしょう。
使用後のエプロンは洗濯をするよう心がけます。
食器も使用後は洗浄と消毒をします。
寝具もこまめに洗濯と消毒をすると良いとされます。
部屋の床などもMRSAは広がる可能性があるので清掃します。
心室の備品は整理整頓しホコリ等が溜まらないように注意します。
ベットまわりの備品もこまめに消毒すると良いでしょう。
患者の手当に用いたゴミは分別して廃棄しましょう。
高齢者は風邪などをきっかけにMRSAが発生することもあるので日頃から口腔ケアと手洗いうがいを習慣づけましょう。
栄養状態の低下や糖尿病の悪化が重症化のきっかけになる場合があります。