おならの原因と対策

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悩みとはなかなか人に言えないもので、恥ずかしいことであればなおさらです。

おならをすること、それ自体はなんら悪いものではなく食事の時や食物と一緒に吸い込む空気や胃や腸の内容物が発酵して生じるガスなどを排出する人間に備わった生理現象に過ぎません。

おならが止まらない時、我慢しなければならない場面に何度も直面する内に、それが恐ろしさに変わり、そのストレスが胃や腸に影響を与えます。

極度なストレスは、自律神経にも影響を与えやがて腸内細菌のバランスをくずしそれがガスのニオイをキツイものにするという悪循環に陥ります。

この悪循環により何度もやってくる下腹部の膨満感や不快感を気にすればするほど回数は増えていき我慢する苦痛にたえることは辛いものです。

授業中や試験中、オフィスや電車、エレベーターの中など、周りの視線を気にしながら毎日過ごすことは悩みを深めます。

我慢することは体に良くなさそうだけど、そうしなければならない日々を送る人が切実な悩みをかかえて内科のお医者さんにみてもらっても症状を抑える薬や整腸薬を渡されて帰ってくるといった経験をされた方も少なくないことでしょう。

しかし、溜まったガスを我慢することは体に悪影響を及ぼし、溜まった腐敗ガスは腸壁を痛め、腸の運動を妨げ、血中に有害物を押し戻すことになります。

このような状態におかれてしまっては心身ともに健康を維持することは難しくなります。

本サイトでは、おならのガスの原因を根本からつきとめ、ガスの恐怖から開放されるための手段を提案いたします。

この繰り返される悩みを早く取り除き楽しい日々を送られますことを願っております。

おなら(放屁)とは

おならを気にする女性

おならとは、医学的には放屁と呼ばれ腸内のガスが肛門から排出される現象を指します。

1日の放屁量は平均すると成人で約2000mlで成分は窒素、酸素、二酸化炭素、メタン、アンモニア、硫化水素などから成っています。

この回数や臭いは健康状態を反映するので注意をしなければなりません。

出るのは、健康の証、とも言われますが場合によっては、出なければいけない時もあります。

例えば、盲腸の手術の後は、おならが出ればよい傾向、とよく言われます。

これは、虫垂の切除手術の影響で停止していた腸のぜんどう運動が再度うまく機能するようになったからなのです。

手術の後、医師や看護婦からおならが出たか聞かれるのもそのためなのです。

勢いのいい明朗な音は直腸や肛門にガスを押し出す力があり健康な証とされ音無しの弱いおならは直腸や肛門機能が低下しているとされています。

キツイ臭いは腸内に悪臭の元になる腐敗ガスが発生していることが考えられ、腸内環境の悪化や老化からくるものであるとされています。

また、腸内に溜まったガスは、放屁として出る以外はほとんどが腸血管壁から吸収され体内を巡り、肝臓や腎臓で処理されて口や皮膚から、また尿とともに体外に排出されます。

良いおならとは

放屁はお腹の中の腐敗ガスを排出する役目があるので、良い出し方を心がけることです。

背筋を伸ばし、呼気が十分できる腹式呼吸を心がけるのがポイントです。

姿勢が悪いと、肺からのガス交換が悪くなるため、血液中の二酸化炭素分圧が上がり、腸内に必要以上のガスがたまりやすくなります。

また、腸内ガスは排便時に一緒に排出されるので、排便時には、腸内のガスも一緒に出来るだけ多く排出してしまうことも大切です。

そのためには、排便時、左下腹部あたり、腸を揉むようにマッサージするとよいでしょう。

ガスをお腹からしぼり出すような感じです。

朝、朝食後に排便を行うのが理想ですが、そのためには、夜、寝る前に布団の上でゴロゴロ回転するなどして、腸に刺激を与えると効果があるようです。

良いオナラを出すためには腸の善玉菌を増やすことと食物繊維を多く摂るのが効果があります。

善玉菌には他にも肝機能向上や便秘解消、血行促進、体臭防止など、様々な効用があるのです。

何故おならとウンチを区別して出せるのか

うんちをする時におならが出てしまうことがよくあります。

しかし、逆におならを出そうとしてうんちが出てしまうことはよほどの下痢でもない限りありません。

おならとウンチ、同じ腸管の中から出てくるのに何故?区別されて出てくるのでしょうか。

腸管内には、固形物のうんちだけをためている場所とガスであるオナラを多く含んでいる場所が混在しています。

弛緩と収縮を繰り返す腸のぜん動運動により上から下へ押し出されていきます。

腸管に押し出されたうんちが行き着く場所は直腸から数センチ上にある直腸膨大部という場所で肛門括約筋が開くと便として排出されます。

一方、おならは、直腸膨大部にうんちがたまっていなくても腸管内にガスがたまるとガスは腸管とうんちの間をすり抜けて直腸膨大部を圧迫してその圧力によりおならとして排出されます。

ウンチとおならでは肛門括約筋の緩み方が少し違うとされています。

うんちは、大きな固形物を出すためにゆっくり開くがオナラは気体であるために瞬間的に緩み排出されます。

この緩め方の判断は自律的な神経により調節され機能しており、そのため固形か気体かの区別がされているのです。

おならの原因

消化の仕組み

消化の仕組み

おならのメカニズムについてお話をする前に消化の仕組みについて解説をしたいと思います。

人間が食べた食物は、口で噛み砕かれ、食道を通り胃に向かいます。

食道では、噛み砕かれた食物を絞りだすように胃へ送ります。

この時、唾液に含まれる酵素アミラーゼが食物と混ざり、食道から先は消化管と呼ばれる器官が続きます。

順序としては、胃、十二指腸、空腸、回腸、結腸、直腸、肛門となります。

胃では、胃の運動と消化酵素のペプシンを含んだ胃液により食物は粥状になります。

まだこの時にはガスは発生しません。胃を出た食物は、十二指腸へ送り出されます。

その後、腸のぜん動運動により空腸や回腸など小腸と呼ばれる器官へ移動します。

小腸では胆汁や膵液などの消化酵素を含む大量の腸液が分泌されます。

腸の内壁から栄養分が吸収され、残った残滓が結腸や直腸などの大腸へ送られ便意を感じた時に便となり排出されます。

おならはどこで発生するのか?

以上の通り、食べ物の摂取から消化、吸収という過程を解説致しましたが、消化という過程ではガスの発生はありません。

どこでガスが発生しているかと言いますと大半は食べ物と一緒に飲み込んでしまった空気なのです。

この空気の成分は酸素や窒素が大半を占めています。

その空気に小腸や大腸の内容物が発酵してできるガスメタン、水素、二酸化炭素などが加わりおならと呼ばれるガスになるのです。

この気体の成分は、約70%が窒素、炭酸ガス、水素、メタン、酸素で構成されています。

残りの20%程が、体内を流れる血液中のガスが、腸壁を通じて腸に出てきたものであることがわかってきております。

最後の10%程度を占めるのは、大腸~結腸で食べ物カスが細菌によって分解されて発生するガスであるとされています。

クサイと感じる臭いの元はこの10%に含まれる、硫化水素やインドールやスカトールといった成分です。

食べ物が口から入ってから便となって体外へ排出されるまで距離にして約8.8メートルで要する時間は30時間前後かかるとされています。

その便が滞留している期間に腸内細菌が内容物を発酵・腐敗させガスを発生させるのです。

メタン、水素、二酸化炭素などの臭気のないガスからアンモニア、硫化水素、インドール、スカトール、揮発性アミなどの悪臭性のガスまで様々な種類のガスを発生させるのです。

そこに揮発性の腸内分泌物が混ざり気化して、あのオナラ独特の臭い臭いとなるのです。

また、この気体であるガスは、消化器の最後の器官、肛門括約筋によってせき止められています。

ガスの量が多くなると括約筋はしまっていられずガスを吹き出してしまいますが気体が放出される時に鳴る音こそがこの吹き出る音が、オナラの音なのです。

原因のまとめ

  1. 食事の際に吸い込んだ余分な空気
  2. 消化吸収の過程で発生する無臭のガス
  3. 腸内細菌が発酵・腐敗させる悪臭のするガス
  4. 腸内分泌物が気化したガス

おならが出るという生理現象は以上の有害ガスを体外に排出する重要な役割なのです。

つまり、我慢することは健康に対して悪影響を及ぼします。

おならは何故臭いのか?悪臭の原因

臭がる女性

オナラは口から入った空気や腸内で発生したガスなどが主体で、その成分は主に酸素や窒素、炭酸ガスやメタン、アンモニア、硫化水素など、9割はそれ自体ニオイのないものです。

それではなぜ、臭い腐敗臭が発生するのでしょうか?

食べた物を消化吸収する働きをする腸の中では、分解する過程で悪臭を持つガスが発生することがあります。

理由の一つに食べたものの種類が関係しており肉などの動物性たんぱく質は小腸で十分消化されずに、腐敗してアンモニアやインドールやスカトール、硫化水素など悪臭の強いガスを発生させます。

またタマネギやニンニクなど硫黄分の多いものを多く食べると、アンモニア、インドール、硫化水素などのガスが発生して悪臭を持ちます。

また、食事だけでなく、胃腸の機能が弱っている時や、便秘をしている時、ストレスの多い時なども影響を受けることはままあります。

どれも腸内で善玉菌よりも悪玉菌の働きが強くなり、悪臭のあるガスを発生させやすくなる環境を作ってしまうからです。

やむを得ないことですが、年齢的なものもあり、中高年になると悪玉菌が増えるために、オナラの量も匂いも増える傾向にあるようです。

また、この腸内に溜まったガスの量やニオイが増えてくる背景に、病気が隠れている場合もあるので注意が必要です。

胃炎や腸炎、潰瘍など、胃腸に何かの異常がある場合、また肝臓、胆のうやすい臓の疾患、さらには尿路結石などが原因の場合もあります。

放屁の状態は健康のバロメーターでもあるので、オナラが増えたりニオイがきつくなったことを笑い話で済まさずに、真剣に向き合うことも必要なのです。

インドールとスカトール|悪臭の原因物質

試験管と化学物資

インドールは、おならの臭いの原因物質の1つです。

その他、腸内から放出されたガスを臭くする物質は、アンモニア・インドール・スカトール・硫化水素・アミン等があります。

臭いは、俗に言う大便臭とされる臭いで悪臭の成分です。

また、インドールは、大便臭を発散しますが非常に低濃度の場合は花のような香りがあり、香水に使われる天然ジャスミン油は約2.5%のインドールを含むとされています。

腸内の食べ物には臭いは無く、無臭だと言われますが悪玉菌とされる腸内細菌などによる分解などで腐敗臭が出て、それが便臭となります。

これらはタンパク質が腸内の悪玉菌によって分解されたときに発生します。

つまり、腸内環境が悪玉菌優勢な状態が続くとおならも臭いのです。

スカトールも臭いの原因物質の1つです。

腸内細菌の特に悪玉菌が栄養物を分解することでおならの臭いの元になる物質ができます。

スカトールの臭いは糞尿臭と呼ばれる臭いで、有機化合物の一種で、毒性のある白色結晶に分類されます。

哺乳類の便のビート、コールタール等から単離され、強いを持ちます。

インドールと同じで、低濃度では花の香りを呈し、多くの香水の香料や定着剤、タバコの香料及び添加物として使われています。

この物質はタンパク質と結合し、細胞を傷つける物質とされています。

クサイ時は要注意

腐敗臭の原因の一つが悪玉菌の増殖であることは前述しましたが、その悪玉菌の筆頭にあげられるのがウェルシュ菌です。

このような悪玉菌は主にタンパク質を腐敗させニトロソアミンや二次胆汁酸などの毒性物質を作ります。

善玉菌は腸内で発酵を起こしますが、悪玉菌は腸内で腐敗を引き起こします。

お酒やヨーグルトなどの発酵食品と腐った食べ物を比較してみると宜しいかもしれません。

発酵食品は人間お健康に資する働きをしますが腐った食べ物は臭いだけではなく人体に有害です。

この悪玉菌が蔓延した腸内の環境も同じで腸には有害な臭いガスがたまり放っておけば病気の原因となります。

つまり、放屁や便が臭い時は悪玉菌が増加しているシグナルであるとも言えます。

これらがひどくなると体臭や口臭の原因ともなり便秘になると排泄物がたまり老廃物やアンモニアなどの蓄積が増大して臭いガスが発生して臭いのきつい腐敗臭となるので注意しましょう!

何故お腹にガスが溜まるのか?

疑問を持つ男性

おなかのガスが溜まるのはどうしてなのでしょうか?

成人の一日のガスの量は、100ml~2,500mlと言われています。

さて、ガスの量が多くなる何なのでしょうか?原因のひとつには、便秘や食中毒、腸炎、慢性胃炎、直腸潰瘍など、腸内の機能異常や疾患によるものが考えられます。

また、牛乳不耐症の人が牛乳や乳糖を摂取した場合や、小腸で消化されない乳糖が大腸の細菌によって分解され、ガスを作ってしまうことも考えられます。

胃腸だけでなく、膵臓や肝胆疾患、尿路結石などでも腸管にガスがたまりやすくなると言われております。

体に疾患がないのに多いと感じられるのならばストレスが原因であることも考えられます。

心配事やイライラを抱えていると、胃腸の動きを促す副交感神経の働きも鈍くなります。

つまり、時間に追われた早食いや、ストレスを抱えたままのイライラ状態の中で食事をすると、よく噛んでいないうえに胃腸の動きが鈍いので、消化が進まず、ガスも腸にたまりがちになると言えます。

年を重ねると、ただでさえストレスがたまりやすい上に、加齢に伴って、緊張した時につばを飲み込む回数が増えていき、飲み込むつばの量や空気の量が増えていきます。

また、肉料理より野菜中心の食事を好むようになると、大腸で穀物や野菜が分解される時に発生するガス量が増えるのです。

加齢により腸のはたらきをよくするビフィズス菌などの善玉菌より、腸内で腐敗物質を発生させるウエルシュ菌などの悪玉菌が腸内で優位になるのも中年以降の弱点と言われております。

さて、ガスが多い状態は、「放屁症」などと呼ばれることもありますが、実際のガスの放出量を計測記録するのは困難です。

それ自体が治療の対象となることはあまりありませんが、どちらかというと、放屁することよりも原因こそが解決すべきものなののです。

疾患や異常、ストレスや食を含めた生活習慣、加齢などへの対策をするのが早道と考えてください。

おならが出やすい食べ物

根菜類

良く、焼き芋を食べるとおならがよく出る、といわれますが、確かに、芋類も含めて、繊維質の多い食べ物は、放屁しやすいとされています。

芋以外には、ゴボウ、豆類などがあります。

こうした繊維質の多い食べ物は、胃で消化されずに大腸まで届き、これが分解されて炭酸ガスやメタンガスとなるのです。

また、炭酸飲料を良く飲んでも出やすくなります。

炭酸飲料を飲むと、ゲップが出やすくなりますが、これが腸まで送られると、オナラとなって出ることになります。

ただ、こうしたガスはオナラとして出ても、あまり臭いは強くありません。

これ以外に、牛乳を良く飲む人は、体質にもよりますが、放屁しやすくなるようです。

牛乳

牛乳は糖質を多く含み、消化しにくいことから、これが細菌によってガスに変わり、出やすくなります。

ガムを噛むのも、空気を飲み込みやすいので、お腹に空気がたまり、出やすくなります。

肉 ベーコン

逆に、臭いが強くなりやすい食べ物としては、肉類があります。

大腸で分解される食べ物カスは、肉などの動物性たんぱく質に由来するものとイモや豆など、植物に由来するものとに分けられます。

中でも特に動物性たんぱく質による腐敗型のガスに含まれるものは、この腐敗臭の最大の原因です。

食事が肉食傾向だったり、胃腸の機能が弱っていたり、あるいは腸内に悪玉菌が増えるとオナラは臭くなる傾向にあります。

また、硫黄分が多いニンニク、玉ねぎなどを過剰に食べたときも、一時的に臭くなると言われています。

以上のように、食生活がおならの臭いに非常に大きく関係していることがわかるかと思います。

菜食傾向といわれる私たち日本人は、欧米人とは違った、臭いの傾向があるとも言われています。

臭いが気になるのであれば、食生活の内容をまず見直してみることをお勧め致します。

肉類に含まれる動物性タンパク質は、胃で消化されず、消化不良のまま大腸まで運ばれ、分解されます。

これが、インドール、スカトール、硫化水素などのガスとなり、こうしたものは、クサイ臭いとなって排出されるのです。

飲酒の量が多かったり、下剤を常用していたり、糖尿病患者のための薬の服用なども、お腹のガスの量を増やします。

このほか、肝硬変や心不全の場合、腸粘膜の血流が低下してガスの吸収が悪くなるため、ガスの量が増えます。

日本人とアメリカ人のおならの違い

日本人とアメリカ人とではおならの量が全く違うそうです。

かつての日本人の食生活は麦、米、豆、味噌、根菜、野菜が中心の草食に近い食生活でした。

一方、アメリカ人は肉、ハンバーガー、ピザなど、肉食でした。

昔の日本人は草食なのでおならもたくさん出ましたが、おならは臭くはなかったようです。

当時のアメリカ人は肉食で、比較するとおならが非常に臭かったようです。

日本人は焼き肉、ステーキなど肉類を食べ、外食でハンバーガーやピザなどのファーストフードを食べる機会が増えました。

このような食事を続けていると、昔のアメリカ人のように、若年から成人病と言われるような病気が蔓延すると思われます。

最近の日本人には成人病といわれるような症状が、小学生にも現れてきているようです。

逆に、アメリカ人は、成人病が蔓延したので、成人病といわれる病を減らすため、草食と言われた日本食の研究をはじめ、雑食に切り替えてきたのです。

昔の食生活を見直す時期に来ているのかもしれません。

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